シンポジウム「日本の歴史的時空間情報の現在」

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日 時■2010年9月11日(土) 13:30〜18:05
場 所■国際日本文化研究センター・第1セミナー室  アクセスは→こちら
※当日は正門が閉まっています。山側の北門よりお入り下さい。
主 催■平成19〜22年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(A)「近代日本の歴史的時空間データマイニングのための基盤整備」(代表者:山田奨治
参加費■事前申込み不要・聴講無料
テーマ■デジタル保存とフィルム保存:その功罪と対策
 
開催趣旨■
 地理情報システム(GIS)が社会の各方面で活用されていくなか、歴史や文化の研究にその技術を適用することで研究の新しい地平を拓く、歴史地理情報システム(H-GIS)の試みが芽生えつつあります。H-GIS研究をさらに展開するためには、その基盤となる歴史的地理情報を電子化し、情報資源として共有していかなければなりません。その上に立って、H-GISでどのような研究が可能になるのかを議論する必要があるでしょう。本シンポジウムでは、日本の歴史的時空間情報に焦点を当て、H-GISのための情報資源作成の動向と、電子化された情報をもとにした研究事例を紹介し、これからの方向性について議論します。
 
プログラム■
13:30〜13:35 ごあいさつ:山田 奨治(日文研
13:35〜14:15
  基調講演:村山 祐司(筑波大)「GISを活用した歴史統計の時空間分析」
(地理情報システム(GIS)が社会の各方面で活用されていくなか、歴史や文化の研究にその技術を適用することで研究の新しい地平を拓く、歴史地理情報システム(H-GIS)の試みが芽生えつつある。H-GIS研究をさらに展開するためには、その基盤となる歴史的地理情報を電子化し、情報資源として共有していかなければならない。その上に立って、H-GISでどのような研究が可能になるのかを議論する必要があろう。本シンポジウムでは、日本の歴史的時空間情報に焦点を当て、H-GISのための情報資源作成の動向と、電子化された情報をもとにした研究事例を紹介し、これからの方向性について議論する。)

14:20〜16:00
第1部 歴史的地理情報の作成 司会:川口 洋(帝塚山大)
発表者:
山田 奨治(日文研)「近代地図の電子化の状況について」
日文研・山田研究室にて進めてきた、近代地図の電子化の進行状況について発表する。)
森 洋久(日文研)「日文研の時空間情報をベースとしたデータベース構築」
(長年にわたって様々な手法で構築されてきた日文研の数十種類のデータベースを、時空間情報をベースに統一的な手法で再構築を行う計画である。その目標と方法について発表する。)
関野 樹(地球研)「研究資源共有化事業(人文機構)の時空間システムについて」
人間文化研究機構の研究資源共有化事業および関連事業で構築が進められている地名辞書等の基盤情報および時空間解析ツールについて報告する。)
コメンテータ:矢野 桂司(立命館大)、小方 登(京都大)
 
16:00〜16:20 休憩
 
16:20〜18:00
第2部 情報資源の分析からみえてくること 司会:尾方隆幸(琉球大)
発表者:
中西 和子(日文研)「編纂経緯からみる古事類苑・地部―2人の編集者、三浦千畝と加藤才次郎―」
(古事類苑・地部は、明治38〜40に三浦千畝・加藤才次郎により作成された。2名の担当部分、および頻出典拠文献について報告する。)
相田 満(国文研)「歴史地名のオントロジとGIS―『大日本地名辞書』を腑分けして見えてくるもの―」
(文化的産物たる「地名」の分析には、オントロジにおける上位概念の「場所」とは、位相の異なる発想が必要で、時に意外な様相も見せてくれる。)
出田 和久(奈良女子大)「条里・条坊関連史料データベースについて」
GISを利用し、条里・条坊関連文献史料に含まれる地理情報を統合したデータベースの構築の目的と現況について報告する。)
コメンテータ:柴山 守(京大)、波江 彰彦(大阪大)
 
18:00〜18:05 クロージング
 
問い合わせ先:
国際日本文化研究センター・研究部・山田研究室(担当:中西)
電話:075−335−2100(内線3405)
ファックス:075−335−2090
電子メール:marilyn [※] nichibun.ac.jp [※]を半角アトマークにしてご利用下さい

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