第21回 自治体学会プレフォーラムin京都・舞鶴

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日 時■2007年6月2日(土) 13:30〜17:00
場 所■舞鶴市商工観光センター(まいづるベイ・プラザ5)5階コンベンションホール
    舞鶴市浜66/電話:0773−64−6800)
    JR東舞鶴駅から徒歩15分 アクセスは→こちら
プログラム代■1500円(実費:会員かどうかにかかわらず同額)
 
プログラム■
(1)基調講演(13:35〜14:50)
講師:高橋 寛治 さん(和歌山県高野町副町長、元飯田市産業経済部長)
 長野県飯田市職員として、長年飯田のまちづくりに取り組んでこられ、特に、中心市街地活性化のため、「飯田方式」と呼ばれる独自の再開発手法を市民と協働で実施する先頭に立ってこられました。2004年からは霊峰高野山の仏都・高野町の助役(現在は副町長)として町民・職員と議論しながらまちづくりを進めておられます。
 飯田柳田國男研究会運営委員長、国土交通省地域振興アドバイザーなど。
自治体職員の誇りは、住民の声を聞いてその夢を実現すること。職員は自ら変革して新型になろう。さもなくば不要だ。」ということを、具体的な事例・論拠でお話しいただく予定です。
(2)討論会(15:00〜17:00)
進行役:原  昭夫 さん(自治体まちづくり研究所、自治体学会企画部会長)
 地域プランナー。2007年3月まで千葉大学都市環境システム学科客員教授東京都庁、名護市役所、世田谷区役所で都市計画、都市デザイン、住宅政策などを担当、現在は防災・減災まちづくりに取り組んでおられます。
 
討論者:
高橋 寛治 さん
岡田 文淑 さん(元愛媛県内子町職員)
 伝統的建物が残る八日市護国地区の町並み保存や伝統産業の復活のため、制度の壁などと闘いながら取り組まれるとともに、過疎集落・石畳地区の民家を改修して、農家の主婦が運営する民宿“石畳の宿”の実現を支え、村並み保存にも取り組んでこられたまちづくりの大先達です。
吉田 正樹 さん(滋賀県近江八幡市職員)
 八幡掘の再生整備をはじめ、農家による農産物の直売所づくり、曳山会館の整備など、「吉田氏のいるところに新しいまちが開ける」といわれるほど、まちづくりの仕掛け人として取り組んでこられました。
青山 崇 さん(岐阜県多治見市職員)
 多治見市のいずれも目を見張る取り組みの総まとめともいうべきものが、「多治見市市政基本条例」です。その“常識”を覆す、多治見発の新たな自治の仕組み創造を支えてこられたうちのお一人が青山さんです。
 
案内文■
 よく地元が中心となって観光に取り組むことを「受け地側の観光」といいます。このように、自らが生活する場に軸足を置いて物事を考えると、日本には多様な生活があり、便利・お金だけでは計れない身の丈にあった成長が各地で見られます。
 今年は8月に自治体学会の総会が京都府舞鶴市で開催されますが、それに先立って、本大会での論議が実り多いものにするため「プレフォーラム」を開催し、自治の原点やまちづくりの基本に関わる議論を行うこととしました。特に地方分権一括法が施行されて以降、公務員自身が「受け手」としてまちづくりを支援しないと新しい時代の担い手とは言えないと思われます。
 このプレフォーラムでは具体的な事例から自治のあり方を話し合い考えてみたいと企画しましたので、多くの皆様の参加をお待ちしています。なお、終了後は交流会も開催します。地域や組織、世代の違いを越えて語りあえる仲間づくりのため、大いにご活用ください。
 
テーマ■『自治とは何か』〜そのあり方と地域の内発的発展を考える〜
簡単なテーマ説明■
 夕張市の例を持ち出すまでもなく、各地域における住民の幸せには、自治体、とりわけ基礎自治体が、「どのような地域を目指すのか」によって、また、その「選択や参加の仕組み」をどう設定するかによって、大きな差が生まれています。
 その“差”が生まれるにあたって、首長や議会が果たす重要性は言うまでもありませんが、身分保障があって地域共通の仕事に専念できる(=すべき)自治体の職員の役割やスタンスは、別の意味で大変重要です。
 高野山、飯田、内子、近江八幡、多治見、それぞれのまちの現場=第一線で自らの哲学を持って実践してこられた方々の報告をベースに、自治体職員のあり方にスポットを当てつつ、「自治のあり方」と「地域の内発的発展」という根本的な命題について議論していきたいと思います。


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