神奈川大学２１世紀COEプログラム「人類文化研究のための非文字資料の体系化」
■■第３回神奈川大学COE国際シンポジウム「場の記憶・からだの記憶 非文字資料研究の新地平」
日 時■
第1日目：2008年2月23日（土）10：00〜17：40（受付9：30〜）
第2日目：2008年2月24日（日）10：00〜17：45（受付9：30〜）
場 所■神奈川大学横浜キャンパス16号館セレストホール アクセスは→こちら
趣 旨■
人類文化研究のための非文字資料の体系化」という壮大な課題を掲げた神奈川大学21世紀COEプログラムは、本年度をもっていったん終了する。
図像・民具・景観などの分野にかかわる「非文字資料」研究を積み重ねてきたが、その成果を統合・体系化してひろく社会に還元することが課題として残されている。
第１回国際シンポジウムは「非文字資料とは何か」というテーマで開かれ、第２回国際シンポジウムは「非文字資料を読み解く」というテーマで開かれ、それぞれおおくの収穫があった。第３回際シンポジウムは、これまで2回の国際シンポジウムを承け、研究成果を踏まえた新たな情報発信の試みを公開提示するとともに、本プログラムの活動全体を総括するイベントになるよう企画している。
この領域に関心を持つ内外の多くの方々の参加を得て、第３回COE国際シンポジウムが「非文字資料」研究の新たな地平を切り開くたしかな一里塚となり、最終年度にふさわしい催しになることを願っている。
プログラム■
■第1日目 ２月２３日（土）
１０：００〜１０：２０ 開会挨拶
１０：２０〜１１：４０
セッション?「マルチ言語版『日本常民生活絵引』の編纂刊行」
コーディネーター
前田禎彦（神奈川大学准教授・COE事業推進担当者）
パネリスト
前田禎彦「オリジナル版『生活絵引』の編纂とその意義」
君康道（東京大学大学院総合文化研究科講師・COE共同研究員）「マルチ言語版『生活絵引』の編纂とその意義」
コメンテーター
韓東洙（韓国、漢陽大学校建築大学教授）
クリスティーナ・ラフィン（カナダ、ブリティッシュコロンビア大学助教授）
１２：５０〜１４：４０
セッション?「租界、神社の遺跡から過去の実態を読み解く試み」
コーディネーター
大里浩秋（神奈川大学教授・COE事業推進担当者）
パネリスト
冨井正憲（神奈川大学助教授・COE共同研究員）「旧在華企業の居住環境 ―公大紡績住宅を中心に― 」
孫安石（神奈川大学准教授・COE事業推進担当者）「漢口日本租界と日本人 ―菊池洋氏の資料を中心に― 」
津田良樹（神奈川大学助手・COE共同研究員）「旧満州国における神社のありよう」
三鬼清一郎（元神奈川大学教授・COE共同研究員）「倭城と近世城郭」
コメンテーター
李百浩（中国、武漢理工大学教授・武漢理工大学土木工程与建築学院院長）
蔡錦堂（台湾、国立台湾師範大学副教授・台湾史研究所所長）
１４：５５〜１６：５５
セッション?「インターネット・エコミュージアムの可能性 ―地域研究と情報学の連携― 」
コーディネーター
佐野賢治（神奈川大学教授・COE事業推進担当者）
事例報告
小野博（コンテンツ?）「福島県只見町におけるインターネット・エコミュージアム」
パネリスト
佐野賢治「非文字資料と地域社会―地域統合情報発信システムとしてのインターネット・エコミュージアム― 」
木下宏揚（神奈川大学教授・COE共同研究員）「地域情報の統合化 ―民具データを事例にして― 」
朽木量（千葉商科大学准教授）「地域を博物館にすること ―記憶という地域文化資産― 」
柴山守（京都大学教授・京都大学東南アジア研究所副所長）「地域情報学の創出 ―ハノイ都市形成研究を事例にして― 」
コメンテーター
尹紹亭（中国、雲南大学教授）「中国文化生態村の構想と実際から」
任章赫（韓国、韓国中央大学校副教授・文化財庁文化専門委員）「韓国民俗村の実績と可能性から」
■第２日目 ２月２４日（日）
１０：００〜１１：３０
セッション? 身体技法および感性の資料化と体系化
コーディネーター
廣田律子（神奈川大学教授・COE事業推進担当者）
パネリスト
川田順造（元神奈川大学教授・COE共同研究員）「身体技法および感性の体系的資料化へ向けて」
廣田律子・海賀孝明（?わらび座チーフエンジニア・COE調査研究協力者）「モーションキャプチャ技術と身体技法」
渡部信一（東北大学教授）「民俗芸能の『わざ』はデジタルで伝わるのか？」
コメンテーター
アルベール・ビアンヴニュ・アコハ（アフリカ・アボメ＝カラヴィ大学教授）
中村美奈子（お茶の水女子大学准教授）
小島一成（神奈川工科大学准教授）
１３：００〜１４：１０
セッション? 「身体技法を展示する」
コーディネーター
中村ひろ子（神奈川大学COE教員）
パネリスト
中村ひろ子「展示をつくる? ―研究成果発信装置としての可能性― 」
青木俊也（松戸市立博物館学芸員・神奈川大学COE教員）「展示をつくる? ―『あるく 身体の記憶』の実験― 」
コメンテーター
笹原亮二（国立民族学博物館准教授）
村井良子（（有）プランニング・ラボ代表取締役）
１４：２０〜１５：２０ 質疑応答
１５：４０〜１７：４０ 総合討論
１７：４０〜１７：４５ 閉会挨拶
問合せ■
神奈川大学ＣＯＥ事務局
電話：045-481-5661 内線（3532）
FAX：045-491-0659
