日本史研究会4月例会「地域歴史資料と歴史研究」
日 時■2010年4月17日(土) 13:00〜17:00
場 所■機関紙会館5階大会議室 アクセスは→こちら
主 催■日本史研究会
共 催■
参加費■無料。一般来聴歓迎。
問合せ■日本史研究会 075(256)9211
■報告者
福島 幸宏氏(京都府立総合資料館)
「公文書管理法以降の歴史学の方向性」
佐賀 朝氏(大阪市立大学)
論題未定
松下 正和氏(神戸大学)
「大規模災害時における被災史料保全活動の現状と課題」
簡単な内容紹介■
近年、地域歴史資料を取り巻く状況は大きく変化している。2009年7月の「公文書管理法」の成立はその重要性の社会的認識が高まっている事を示す1つの画期であった。しかし一方自治体の財政難で公文書館・博物館行政の縮小が進み、それは自治体保管の歴史資料のみならず、市民社会の中で保存されてきた歴史資料をも滅失させる。このことが大規模自然災害時の歴史資料の廃棄に如実に現れることは、阪神・淡路大震災以来の歴史資料保全活動の中で明らかになっている。
地域歴史資料の滅失を防ぎ、市民社会の中でそれを活用し次世代へ継承する営みにおいて、地域歴史資料を利用し歴史研究を進めていく私たち歴史研究者の位置は極めて重要である。本例会では、地域歴史資料の滅失の危機の中で、歴史研究者は地域歴史資料にいかに向き合い、歴史研究を進めていけばよいのかを考えたい。