「アーカイブズ・レコード・マネージメントせみなー」参加者募集

 
入門コース「レコードとアーカイブズ」:2006年9月上旬〜2007年2月開講
基礎コース「アーカイブズ・レコード・マネージメントの基本的理論」:2006年9月上旬〜2007年2月開講
 
■「アーカイブズ・レコード・マネージメントせみなー」」とは?
 「アーカイブズ・レコード・マネージメントせみなー」は、アーカイブズ保存利用機関((公)文書館、図書館、博物館、歴史編集機関など)の担当者や、レコード・マネージャーを対象とし、従来からの紙媒体中心のマネージメントとともに、電子レコードのマネージメントの基礎的な理論と技法を修得する遠隔地セミナーです。
 電子メールなどの通信手段を使用する遠隔地セミナーは、アーカイブズ・マネージメントやレコード・マネージメントの基礎的な理論と技法や、実務上必要とされる様々な事柄を摂取する機会がない方、東京などで開催されている各種研修会や研究会に参加できない方、より一層学びたいと考えている方にとって、時間のみならず金銭的にも参加者に大きな負担をかけません。
 この遠隔地セミナーのコースは、6か月間にわたりインストラクターから配信される12回のテキストをもとに、参加者はケーススタディをレポートし、インストラクターと参加者によるレポートの再検討をおこないます。そのために、各コースは10名以内の参加者に限定し、1テキストに2週間の期間をとり、インストラクターと参加者が意見交換をする機会を用意しました。
 それぞれのコースは、大学の2単位相当分です。なお、スクーリング的な行事はおこないません。これらのコースは、大学等のコースに相当しませんから、資格付与のもとにはなりません。しかし、海外で通常におこなわれているアーカイブズやレコード・マネージメントのトレーニングと同様に、修了した時点で、アカ・レコあおやま研から、コース修了の証明書を発行します。
 
■コース
◇入門コース「レコードとアーカイブズ」の内容
青山英幸『電子環境におけるレコードとアーカイブズ』(岩田書院、2005)をベースとして作成しました。
その内容は。次のとおりです(予定)。
序章 レコードキーピングの歴史的背景
? レコードとアーカイブズとは何か?
1 情報とレコードの関係は? (1)
2 情報とレコードとの関係は? (2)
3 レコードとは何か? (1)
4 レコードとは何か? (2)
5 アーカイブズとは何か? (1)
6 アーカイブズとは何か? (2)
? レコードキーピングの基本要素とは何か?
7 ライフサイクル論
8 レコード・リテンションスケジュールの考え方
9 レコードとアーカイブズ管理の基本的構成
10 機関としてのアーカイブズの基本的役割
11 アーキビストの役割
 
 各テキストには、課題としてケーススタディを用意しています。この入門コースでは、各テキストと関連して、それぞれ所属する組織などの「文書管理」「アーカイブズ管理」「情報公開」について取り上げ、レコードとアーカイブズの理解を深めようとするものです。
 
◇基礎コース「アーカイブズ・レコード・マネージメントの基本的理論」の内容
 入門コース「レコードとアーカイブズ」の次のステップとして、International Records Management Trust: IRM の遠隔地教育テキストや、レコード・マネージメントの世界標準ISO 15489-1:2001および ISO/TR 15489-2: 2001 などにより、レコードとアーカイブズをコントロールする基本的な方法論をとりあげます。
その内容は、次のとおりです(予定)。
 
序章 アーカイブズ・レコード・マネージメントへ
? フォンドの尊重について
1 フォンド尊重の原則
2 フォンド尊重の原則の再評価
3 出所と原秩序の関係の具現化
? ライフサイクル概念の統合化
4 ライフサイクル概念とレコードコンテニュウム
5 Intellectual ControlとPhysical Control
? 編成と記述の原則
6 編成の原則(1)
7 編成の原則(2)
8 記述の原則(1)
9 記述の原則(2)
10 メタデータ(1)
11 メタデータ(2)
 
 各テキストには、課題としてケーススタディを用意しています。 この基礎コースでは、各テキストと関連して、インストラクターの主幹青山英幸が経験したフォンドなどに関わる実践的な諸問題を取り上げます。
 
■遠隔地セミナーの実施方法
第1:インストラクターからコース参加者にテキストが配信されます。
第2:コース参加者は、テキストを読み、与えられたケーススタディの回答をインストラクターに提出します。
第3:インストラクターは、提出されたコース参加者の全回答を、共通した回答、異なった回答、回答の中でさらに検討すべき課題などに集約し、再度参加者に配信します。
第4:コース参加者は、集約されたものを読み、検討すべき課題に対する回答や、集約された回答に対する意見を再度インストラクターに提出します。
第5:インストラクターは、再度提出されたコース参加者の全回答および意見を集約し、再度参加者に配信します。コース参加者とインストラクターとの2往復のメールを通して、参加者は、インストラクターのみならず参加者全員の考え方を知り、実践的な理解を深めようとするものです。参加者が回答を提出する時間と、回答と意見を集約するために必要な時間を考慮し、1回のテキストにかける期間を2週間とします。
 
■コース開講時点とコースの選択
 入門コースは9月上旬から、基礎コースは9月下旬からはじめます。
 コースへの参加は、2006年度には入門コース、ついで2007年度前半には基礎コースという選択もできます。また、入門コースと基礎コース双方に同時参加することもできます。入門コースと基礎コースは平行して進められますが、双方参加者からのレポートは、各週それぞれ別なコースのレポート提出となります。
 
■参加資格と募集人員
 アーカイブズ保存利用機関((公)文書館、図書館、博物館、歴史編集機関など)の担当者やレコード・マネージャー。各コース10名まで。
 
■インストラクター
青山 英幸
アーキビストアーカイブズ・レコード・マネージメントあおやま研究室主幹
日本アーカイブズ学会副会長
学習院大学大学院人文科学研究科・駿河台大学大学院現代情報文化研究科講師
 
■申込方法
申込は、 8月26日(土)までです。
Eメールに、お名前、住所、電話番号、勤務先、コースを御記入の上、申し込んでください。
折り返し、お申し込みいただいた方に、下記の主催者から申し込み確認などのご連絡を致します。
 
■参加費
各コース12回(@3、500円)分、合計42、000円
一括お支払いですが、分割でのお支払いもお受けします。
 
■主 催
アーカイブズ・レコード・マネージメントあおやま研究室 サイトは→こちら
 
■申込先
アーカイブズ・レコード・マネージメントあおやま研究室 青山 英幸
 
E-Mail:h0aoyama[※]amber.plala.or.jp ([※]を半角アトマークに変更してください)
 
ご不明な点、またはご相談などありましたら、申込先までご連絡ください。